階段まで移動し、一気に屋上へ行こうとしたところで
「相良あっ!!」
聞き飽きた声が飛び込んできた
声のほうを見ると、やはりそこに立っていたのは、椿一成だった
「おそいぞ相良っ! 靴箱に果たし状を入れておいただろうがっ!!」
靴箱……ああ、あの手紙のことか
「あれは果たし状だったのか……」
「今ごろ知るなっ! まあいい。ここで会えたなら、決着をつけるぞっ。グラウンドまで来いっ」
「まて、椿。相手してやりたいのはやまやまだが、あいにく今は先を急いでいるのだ」
だが、椿はそれを一向に受け入れず、
「貴様、ざんざん俺を待たせておいて、放棄する気かっ。そうはいかんぞ、なんとしてでもやってやるっ」
強引に、グラウンドにまで連れて行かれた
やれやれ……こうなったら、さっさと決着をつけてしまおう
「行くぞ、相良あっ!!」
椿が襲い掛かってきた
そこで、俺は、