「どうした? 千鳥」
「アンタって……アンタって……」
すると千鳥は、震わせていた手をピタリと止め、半壊した靴箱を指さした
「どーしてここまでやる必要があるってのよっ。みなさい! 靴箱がボロボロよっ」
そう言われ、改めて靴箱を観察する
たしかに、原型が分からないくらいに靴箱はボロボロだ
「もう……なにが原因だってのよ」
「ふむ……」
自分の靴箱を、よく観察してみた
すると、焼けてボロボロになった手紙を発見した
「これだったようだな」
一応、読めるところを読んでみる
『相良っ! 貴様に―――申し込む――昼休み前――勝負――』
やはり、ほとんど読めない
「手紙? ボロボロじゃないのっ。この手紙一枚に、普通ここまでやるっ?」
彼女が言いたいことは分かる
だが、なにが問題だったのかを考えれば……
「不用意に開けるよりはマシだ」
すると、かなめはぴくっと眉を釣り上げ、そしてこっちを向いて