重い買い物袋を引っさげて、またも学校に急いで戻る

そして学校にたどり着き、校門を潜り抜けると……

千鳥……!

そこから屋上を見上げると、千鳥が屋上の柵から身を乗り出して、ぼーっとしていた

屋上にいたのか……

意外と早く千鳥の居場所が分かって、宗介はホッとした

まだ時間に余裕がある

宗介はすぐ屋上に向かうべく、階段を駆け上った

そして、屋上の扉を開けると、そこに千鳥はまだいてくれていた

「千鳥!!」

そう声を掛けると、千鳥はびくっと反応する

「……っ、ソースケ? ああ、びっくりした」

俺は急いで買い物袋を持って、千鳥の傍まで移動する

「……なに? その袋」

俺の手荷物を見るなり、怪訝顔して、聞いてきた

「その……先ほどの弁当の件でな。そのお詫びに、俺がパンをご馳走しようと思ってな」

「え? ……あ、ありがと」

本当なら、もう弁当の件の怒りは収まっていた

だが、宗介がパンをご馳走してくれるなんて……

それならそれで、ありがたく頂戴しよう

「……で、なんのパンかな?」

「うむ。まあ、少しの間目をつむってくれないか」

「えー? なによそれえ」

「お楽しみだ」

「ぷっ。なんかおもしろそーね。ま、いいわ。目をつぶってればいいのね」

そう笑って、千鳥は目を伏せた

さて……

俺は後ろを向いて、袋の中身を取り出した

さて、この食パンに、なにをはさむべきか……

食材はチーズ・ウィンナー・サンマ・トマト・カツオブシ・セロリ・ネギ・大豆・キムチ・佃煮・鮭・貝・ズワイガニだったな

ならば……この組み合わせでいいだろう



>カツオブシ、サンマ、大豆を組み合わせたサンドイッチだ

>トマト、セロリ、佃煮、貝、ズワイガニを組み合わせたサンドイッチだ

>チーズ、ウィンナー、鮭を組み合わせたサンドイッチだ