かりそめの罠

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かりそめの罠 3


映像に映ったその怪盗レイスは、腰後ろあたりから、凶器のナイフを抜いて、いきなりその肩を後ろ壁に押し付け、次にそのナイフを、胸に突き刺した

だが、一突きであったため、刃物の中間あたりで止まっている

そして、ここで目撃者の警備員達が、駆けてきた

すると、レイスはそのナイフに両手をそえて、体重をかけるように、さらに深く刺していく

被害者は口から血を垂らし、そのままその場に崩れた

レイスはナイフを引き抜いたりはせず、数秒、被害者の様子をみてから、向こうへ走り去って、カメラからアウトした

「…………」

これでレイスが殺人を犯したことが、決定的になった

そう千鳥は思い、ちらりと宗介を見ると、彼の目は冷たいものに変わっていて、その目に千鳥は怖くなった

その映像を見続ける宗介の目は、いつもの犯罪者に対する、冷酷な目。

憎しみを内に秘めた、恐ろしい目をしていた

「相良先輩……」

千鳥の声に、宗介はゆっくりと口にした

「これで迷いはなくなった。殺人者は、許すわけにはいかない」

殺人事件が発生したことで、警察は捜査本部を設けた

しかし、宗介とかなめは警備に協力しているだけの身であるため、当然その本部に加わることはできない

最初の会議が数時間行なわれ、それぞれの刑事たちが手にした情報を交換し合い、これからの方針を固めていく

宗介たちは、その本部前の渡り廊下でじっと終わるのを待っていた

数時間して、会議が終わったのだろう。中からぞろぞろと刑事たちが出てくる

宗介は、その中の、風間信二を捕まえ、角に誘った

「それで、どうなった?」

宗介が聞くと、年下のせいか、まるで後輩のように、信二は嫌な顔一つせずに教えてくれた

「被害者は白井悟(シライサトル)。二十四歳、二年前から警備課に所属。怨恨の線から調査中です」

「宝石のほうは、どうなったんだ?」

「グリーンエメラルドですが、鑑定を通しても、不正な部分は見当たらないそうです。それで、最初から宝石ではなく、殺害が目的だった線が濃くなりました」

「宝石が目的ではなかった、か。時価数十億とも言われる宝石を無視するとは、少し不自然な気もするな」

「逆に、警備を引きつけるオトリには最適だったんじゃありませんか」

「その役目は十分に果たしていた、か」

宗介は少し考えるようにして、

「被害者の白井だが、日頃からレイスに対して、なにか言ってなかったのか?」

「他の人とあまり変わりませんよ。レイスは今までに傷害を起こしてなかったので、警備にも楽観してるようでもありました。メディアのように、彼を英雄視扱いしていたようです」

「英雄視、か。恨みを持っている様子はないんだな」

「そういう話はないようですよ」

「凶器に指紋はついてなかったんですか?」

千鳥が、典型的な質問をした

「指紋は検出されませんでした。凶器のナイフも、同じ型がたくさん出てるようなので、特定は困難です」

「そういえば、今回の予告状からは何か分かったことはないのか?」

「いつもと同じ、パソコンで打ったものですからね。封筒も、予告状も毎回種類を変えてますし」

「これからの捜査方針は?」

「被害者の関係者を洗っていくようです。あと、今までの怪盗騒ぎの際の監視映像をまた洗ってみるとか」

「なるほど」

妥当なところだ。

宗介は、また進展があれば教えてくれと頼んで、その場を後にした

千鳥がそれを追いかけてきて、宗介の横に並んで歩き出す

「それで先輩。これからどうするんですか」

「どうもしない。向こうの進展を待つのみだ」

「待つだけですか? こっちもなにかしたほうが……」

「千鳥。殺人事件になった以上、捜査をするのは刑事課の仕事だ。要請が来れば、聞き込みを手伝う。それくらいだ」

「じゃあ、動向を知るだけなんですか、今のわたしたちは」

「その通りだ。それが分かっただけで十分だろう。さあ、交番に戻るぞ」

「…………」

なんだか、先輩らしくないと千鳥は思った

この事件が、計画殺人だったとするなら、先輩は今までの怪盗レイスの義賊行為に欺かれていたことになる

あの先輩が、レイスが殺人を行なうはずはないとあれだけ主張していたくらいに。

それがこういう形で裏切られた

それなら、裏切ったレイスを、もっとやっきになって捕まえようとしてもいいはずだ

しかしなぜか、先輩は冷めたような態度だ。

まるでどこか、自分の立場から距離を置いているように

「どうした? 行くぞ」

「あっ、先輩。わたしトイレに行ってきます。ここで待っててもらえませんか」

千鳥は階段を下りる足を、廊下の奥のトイレの方向に向けた

仕方なく宗介は、階段の手すりにもたれ、腕を組む

そして千鳥は、宗介から見えなくなった位置で方向を変え、さっきの刑事課のところに戻っていった

「あれ? 千鳥ちゃん、どうしたの?」

「あのう。今回の事件のファイルの資料、可能な分だけ貸してもらえませんか」

「ああ。コピーでよければ」

「ありがとうございます」

数枚のコピーを封筒に入れて、それをそっと内側に隠した

「千鳥ちゃん。それは、相良君のためにかい?」

まさか資料の使用用途を聞かれるとは思わなかったので、口ごもってしまった

「え。えと、そうなんです」

こう答えておくのが無難だったが、急にその男の顔が険しくなった

「……千鳥ちゃんは、よくあいつの傍にいるみたいだけど、気をつけなよ」

「相良先輩のことですか?」

なにに気をつけるのか、よく分からなかった

すると、男は手に持っていた煙草を一度吸い、ぷかっと煙を吐いた

そしてあたりを見回して、相良がいないことを確認しているようだった

それから千鳥の耳に、小声で耳打ちした

「あいつは、人殺しだからな」

「……え?」

「だから、あまり奴を信用するのもどうかと思うよ」

そう言って、男はまた煙草を吸って、視線を前に移した

すると、刑事課に入ってきた男が、その男を呼び出した

「警部! 例の店の殺し、割れましたよ!」

「おう、今行く」

男はイスにかけていた背広を取って、別件の事件に、慌しく出て行ってしまった

「…………」

一人取り残された千鳥には、まだ頭の中ではっきりと理解できずにいた

物騒なキーワードが、頭の中を駆け巡っている

人殺し?

ここは刑事課だ。そして忠告してきたのは、刑事課の刑事。

何年勤めかはっきりとは知らないが、ここではかなり古株の刑事のはずだった

その刑事が、同じ警察の相良宗介のことを、人殺しだと忠告した。

「相良先輩が、人殺し?」

口に出してみても、まずそれを信じることはできなかった

「だから……」

だから、同じ犯罪者である、怪盗レイスをあんなにかばっていた?

一線を越えてしまっていたことで、どこか仲間意識を感じていた先輩は、レイスに同調していた?

まさか。

しかし、疑惑は勝手に膨らむばかりだった

「……たしか、資料室に犯罪系統の載った新聞記事一覧があったはず」

その資料室は刑事課とつながっていたので、その資料室の扉へと向かっていった

そしてある程度整理されているファイルの目次から、目的の記事が入ったファイルを抜いてみる

「過去五年で、相良と名前のついた事件……」

事務手伝いで鍛えた手つきで、パラパラとめくっていく

しかし、記事の見出しにその名前は、なかなか目に留まらなかった

そしてファイルを三冊ほど目を通したところで、

「千鳥。ここでなにをしている?」

と、声をかけられて、悲鳴を上げそうになった

「さ、相良先輩」

「やたら待たされるからどうしたのかと思ったぞ。それで、なぜここにいるんだ」

そういえば、トイレに行くと言っておいて、ここに来ていたんだった

「え、えと。その……」

「なにか調べ物があるのか?」

そう聞いたのは、資料室だからなのだろう

千鳥が、どう誤魔化そうか考えていると、宗介はため息をついた

「レイスについて調べてるのか? まったく、粘るんだな」

なんだかそう勝手に解釈されてしまったようだ

しかし、それを修正する気にはなれなかった

それに、当初の目的はまさにそれだったからである

その千鳥の沈黙を、宗介は、肯定したと思ったようだった

「それで、調べ物は終わったのか?」

咎めるでもなく、そう聞いてきた

「あ、はい。もういいです」

まさか、本人の目の前で、犯罪の過去があったかどうかを調べるわけにもいかない

その出したファイルを元の場所に戻して、千鳥はその資料室を出て行った

そして刑事課を通って、本部を出るのだが、その途中、刑事課の視線に気づき、いつものように、軽く会釈する。

愛想良く男たちも返してくるが、その視線は、宗介に向けられることはなかった

それは敵意を含んだようにも見えるし、ただ関心がないだけのようにも見えた

すると、そこにあの協力的な風間信二もいたので、千鳥はこっそりと、風間に聞いてみた

「ねえ、なんかここのみんな、相良先輩に対して態度がちょっとピリピリしてるみたいなんだけど……」

その質問に、驚くかと思いきや、風間はちょっと苦笑して、教えてくれた

「あの相良さんと刑事課の人とは、いろいろあってね。僕は別になんとも思ってないんだけど、相良さんが直接犯人に手錠をかけてしまうことが多いんですよ。警察ってのは、実際に手錠をかけた者の手柄になるでしょう。刑事課の人たちにとっては、横取りされてる気分みたいですよ」

違った意味で、千鳥は驚いた。もっと重々しい理由だと思っていたのだ

「それで、ちょっと仲が悪いの?」

「前までは、体裁だけは取り繕ってたんだけどね」

「今は、違うの?」

そう聞くと、風間はちょっと困ったような顔になった

これを言ってもいいんだろうか、と考えあぐねているようだった

「ね。誰にも言わないから、教えて」

「うーん。その……千鳥さんが……」

「あたし?」

いきなり自分の名前が出て、また千鳥は驚いた

「あたしが、なに?」

「えと……千鳥さん、ここの人たちに人気あるんだよ。事務手伝いとか積極的だったし、仕事も能率いいし……それに、び、美人だし」

「ありがと。で、それがどう関係あるの?」

「刑事課のちょっとしたマドンナである千鳥さんは、相良さんと一緒にいることが多いでしょ。それで、千鳥さんに好意を持っている人たちが、千鳥さんと相良さんがよく一緒にいるのが、気に入らないみたい」

そう言われて、千鳥は思い当たることがあったことに気づいた

事務手伝いとかの最中に、よくここの人に声をかけられ、談笑していると、相良先輩から呼ばれ、すぐにそっちへと行く

すると、その離れる際に、話し相手の顔がむすっと不機嫌になっていくのを何度も見ていたのだ

せっかく楽しんでいたのに、邪魔しやがって、と言いたげな顔つきだった

なんで相良なんだ、と

ようするに、嫉妬なのだ

「おい、千鳥。さっさと行くぞ」

待ってくれていたのだろうか、いい加減にしびれを切らし、宗介が千鳥を呼びつける

「あ、すいません」

千鳥は、風間に礼を言ってから、宗介の元へ戻っていく

やはりそのときも、刑事課の男たちは、一層眉根を寄せて、むすっとした

「あ」

ひょっとして、これではないだろうか

『あいつは、人殺しだ』

あの刑事さんも、千鳥に好意を寄せていたのには、気づいていた

そして、内懐に忍ばせている、レイス関連の資料。

これを持ち出すときに、それは相良のためか? と確認してきていた

ひょっとして、それに嫉妬して、あんなことを言った?

そうして、あたしに相良先輩を嫌いになってもらおうと?

人殺し、だなんて、ずいぶんと悪質な冗談だが、刑事特有のジョークなのかもしれない

そう考えていくと、いろいろと納得がいくようだった

そうよ。そもそも――

過去に犯罪歴が。それも、人殺しなんて過去のある人物は、絶対に警察官に採用されるわけがない

そんな人物は、まず採用されようがないのだ

そこから考えていけばよかったのに、千鳥はついそれを真に受けてしまっていた

そうなのだ。相良先輩は、警察官なのだ

あたしは、からかわれていたんだ

それに気づくと、疑ってしまっていた自分が、恥ずかしくなってしまった

しかし、赤くなっている一方で、もう一つの事実に気づいた

(そう言われてしまうほどに、先輩は嫌われているんだ……)



その後、交番に戻って、いつもの作業を始めた

千鳥はその作業と平行して、レイスについて資料でなんとか足取りを独自に探そうとしていたが。

そうして勤務時間が終了すると、他の警察官が来て、引継ぎをして、交代する

あとは帰宅するだけだ

「それじゃあ、気をつけて帰れよ」

コートを着た宗介が、千鳥と別方向に歩き出すのを見て、千鳥が聞いた

「先輩。帰らないんですか?」

「ああ。ちょっと寄るところがある。千鳥は先に帰っていろ」

「じゃあ、先に失礼します」

宗介はタクシーを拾うようで、少し行った先で来るのを待っている

すると、なんとなく、千鳥はその後姿が気になった

なんで気になったのか、分からない。あえて非科学的な言葉を使うとしたら、勘というやつだろうか

なんだか無性に、彼の用事が気になってしまうのだ

そこで、千鳥は帰るフリをして、その曲がり角で、そこから様子を伺うことにした

すると、宗介は近づいてきたタクシーに乗り込んで、発車していってしまう

千鳥も数秒待ってから、後に続くタクシーを捕まえ、素早く乗り込んだ

「前のタクシーを追いかけてください」

なんでこんなにも気になるのか、分からなかった。だけど、気になって仕方ないのだ

三十分ほど走り続け、タクシーの料金メーターは上がり続ける

これだけ時間がたつと、しだいになにをムキになっているのかと自問し、やはりやめようかと思えてきた

すると、そこで前のタクシーが、公園前で止まり、宗介が降りた

「あ、ここで降ろしてください」

近づきすぎるわけにもいかないので、早めに止めてもらって、料金を払って物陰に隠れる

尾行なんてしたことないのに、見つからないと確信を持って、その公園の茂みに身を潜めた

すでに夜遅く、公園には誰もいなかった。人気のある公園でもないので、カップルの姿もない

しかし宗介は、ベンチに腰をかけるでもなく、さらに人気の無い隅に行って、そこで辺りを見回した

まるで、そこで誰かを待っているみたいだった

(誰を待ってるのかしら、こんな時間に)

夜の公園は寒く、吹く風が身に染みる

(あたし、なにやってるんだろう)

相良先輩が誰と会おうと、関係ないではないか。

しかし、心のどこかでまだ彼のことを気にかけている自分がいる

あんな話を聞かされたせいだろうか

千鳥はまだどこか、わだかまりが取れないでいるのだ

相良先輩は、ちゃんとした警察官のはずだ。たしかに、ちょっと乱暴なところがあったり、無愛想だったり、いつもなにかを分かった風な感じだし、冷たいし。

いつの間にか、次々と彼に対する悪口が頭に浮かんでいることに、苦笑してしまった

すると、宗介の視線が一瞬こっちを向いて、千鳥は硬直した

「来たか」

それは、こっちに言っているのではなかった。その視線は、千鳥よりも後方に向けられていた

「待タセタヨウダナ」

後方の男は、茂みをまわって、宗介の横に歩いてきた

そしてまだ距離があるところで、男は立ち止まった

千鳥は、茂みのわずかな隙間から、その男の顔を見てみる

その顔を見て、千鳥は声を上げそうになった

その男は、オールバックに少し垂らした髪。鋭い目つき。

それは、何度も資料で見たことのある、あの怪盗レイスの顔と、まったく同じだった

どういうこと?

どうして、怪盗レイスがこんなところにいるの?

偶然、ここに来たわけではない。宗介は、最初からレイスが来ると分かっていたようだった

いや、待ち合わせの相手が、怪盗レイスだった?

また訳の分からない事態に、また頭が混乱してきた

いや、それよりも。怪盗レイスは、犯罪者なのだ

捕まえる絶好のチャンスだというのに、なぜか宗介は、その距離を詰めようとはしなかった

捕まえる気が、ないように見えた

相良先輩は、レイスといったい、どういう関係なのだろうか

すると、宗介の口が動き、その会話を拾おうと、千鳥は耳を澄ませた

「あの事件は、どういうつもりだ」

あの事件とは、当然、例の博物館の、刺殺事件のことだろう

すると、レイスは特に動揺するでもなく、にやりと笑ったように見えた

「ワカッテ、イルンダロウ」

その返答からは、肯定なのか否定なのか、千鳥には分からなかった

それに、このレイスの声。

まるで機械みたいに、作られた声だった。怪盗だから、いろいろと隠しているのだろうか

その返答に、宗介もまた、苦笑した

「ああ、分かっているさ」

「ダッタラ、捕マエタラドウダ」

挑発しているのだろうか?

千鳥が今飛び出して、捕まえてやりたかったが、相良宗介のこの行動が気になって、動けずにいた

「刑事課に任せている。だが、俺が動かなくてはならんかもしれんな」

「フン……」

二人の間には、まだ距離があった

だが、宗介がいきなり駆け出せば、捕まえられそうにも見える

しかし、彼はまったく動こうとしなかった

「ナゼ、ワザワザソンナコトヲ聞ク?」

「確認しておきたかったんだ。一応な」

「ソレデ、納得デキタカ?」

「ああ。もういい」

すると、宗介は、レイスとは逆方向に、歩き出した

(え? どこ行くの? 捕まえないの?)

レイスに背を向けて、彼は公園から消えていった

千鳥はすぐにレイスのほうに視線を戻したが、いつの間にか、レイスの姿も消えてしまっていた

「…………」

一人、千鳥は茂みの中で、黙り込んだ

これは一体、どういうこと?

それに、相良先輩の、レイスに対する、あの態度

なんだか親しい間柄という風に見えたのだ

まるで、怪盗レイスの仲間であるかのような。

『あいつは、人殺しだ』

なぜか、あの刑事の、悪質なジョークが浮かんできた

まさか。本当に、相良先輩は、犯罪者?

過去に誰かを殺したの? そして同じ犯罪者として、レイスの仲間になっているの?

さっき、疑惑が晴れたばかりなのに、さっきの冗談が、かえって疑惑を深めてしまった

しかし、今確かに、自分は見たのだ

相良先輩と、怪盗レイスが、密会していた。

そして、彼はレイスを捕まえずに、軽い会話をして、消えていった

『あいつは、人殺しだ』

もしかして。

刑事は、あたしに違う意味で、忠告していたのではないのだろうか

あの刑事は、長年の経験で、宗介とレイスのつながりを怪しんでいたのではないか。

そして、まわりくどい言い方で、それを傍にいるあたしに、忠告してきたのでは。

人殺し、というインパクトのある言い方で、犯罪者とつながりがあることを、示唆させようとしたのではないか。

そうさせることで、あたしが先輩を、行動を注意深く監視することを、期待して?

一度考えた疑惑なだけに、想像が膨らんで、止まらない。

相良先輩の過去と、怪盗レイスとの関係が、どう結びつくのだろうか。




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