女子更衣室に行ったのだろう

俺は女子更衣室の前まで移動した

すると、中からキャッキャッと楽しそうな女子たちの声が聞こえる

この中に千鳥がいるのかもしれんな

そうして、開けようとドアに手をかけたところで

「なにしてるの? 相良くん」

後ろから、常盤恭子が聞いてきた

「ここに千鳥がいると思ってな」

「え……」

すると常盤は、すぐに否定した

「ウチは体育はないから、いないよ」

「……だが、可能性はある。やはり、開けてみなければ……」

「ダメだよ。いないってば」

「なぜそう言い切れる? 確証があるとでもいうのか?」

「いや、ないけどさ」

「ならば、入ってみなければ」

そしてドアを開けようとする

「……そんなに中を覗きたいの?」

常盤がどこか冷ややかな目でこっちを見る

「……確認がしたいだけだ」

すると常盤は、ため息をついて

「わかった。あたしが確認するからさ。ここで待ってて」

「……了解」

代わりに常盤が更衣室に入り、確認する

しばらくして、出てきた

「やっぱいないよ」

「そうか。ではどこに行ったのだろう……」

「カナちゃんを探してるの?」

「そうだが……心当たりはあるか?」

「うーん……ごめん。わかんない」

「そうか」



>他へ移動する