鞄からいろいろな武器類をかきわけて、その中から火炎放射器を取り出した

そして靴箱に照準を定め、トリガーを引く

ゴオオオオオォォォ

だが、靴箱は燃えていくだけで、他にはなんの異常もなかった

(敵の罠ではなかったようだな)

ふう、と一安心し、火炎放射器を鞄にしまい直す

「なにやってんのよおおぉぉっ!」

かなめが青くなって、俺に向かってそう叫ぶ

「確認のためだ。問題ない」

「問題大アリよっ。まだ靴箱が燃えてるじゃないっ。どーすんのよっ」

「ああ、そうだな」

俺は冷静に、近くに設置されていた消火器を取り、それを燃えている靴箱に吹きかける

すぐに消火は済み、今度こそ解決だ

「…………」

だが、千鳥はふるふると震えて押し黙っていた



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