ずしいいぃぃんっ!!

「!!」

「えっ? なにっ?」

突然、轟音が下から鳴り響いた

それは間違いなく、爆音だった。建物が激しい振動をともなって、コンクリートのところどころにヒビが入っていく

「ちょっ……これなに?」

かなめは訳が分からないばかり

そしてこの爆発が宗介のせいでないこともすぐに分かっていた

こんな爆破、宗介なら絶対にやらない

こんな、破壊だけを目的とした爆破などやるはずないことを分かっていた



END14 バッドEND

「ねえ、どういうこと?」

「しまった……」

俺は自分の不甲斐なさに嫌になった

これは、どこか第三の者の仕業だ

千鳥を狙ったのか、学校が標的のテロなのかは分からないが……やられた

すでに、校舎は崩壊をはじめていた

屋上のコンクリートのあちこちにも、衝撃でどんどんと崩れていく

「た……助けて」

「千鳥っ」

手を掴もうと、走り出したとたんに……足元がガラガラと崩れていく

「くっ」

俺はバカだ……なんのための護衛だったんだ……

落下していく……俺の体が……なんのすべもないまま……

爆音と振動が続いていく中で、崩れるコンクリートとともに、そのまま地面へと……



数分後、校舎はまだあちこちが崩れていく音がした



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