ゆっくりと、時計をずらして箱を開けてみる

やはり、単純な構造だった

いくつかのコードがつながっていたが、電気が流れないよう切断していけばいいだけだ

だが、まだそれでも不安は消えなかった

切断していって、次々とコードが減っていくと、そこで手が止まった

やはり……くそ……

最後には、赤と青の色のコードが残った

単純な爆弾には、高確率でこういった仕組みがあるのだ

ようするに、このどっちかを切らなければならない

そして外れたら、ドカンだ

くそ……

やはり愉快犯の仕業なのか……?

こういったのは、どれだけ調べても、どっちが正解なのかわからない

完全に運に任せた選択なのだ

千鳥……

彼女を死なせるわけにはいかない

俺はこんな時のためにいるではないか

チッチッチ……

数字はすでに三十を切った

急いで決断しなければ……

確率は二分の一

さあ、どうする?