教室のはしっこでダベってた小野寺に聞いてみることにした
「ちょっと聞きたいのだが」
その声に反応するなり、
「おお、相良。気がついたのか」
「うむ。世話をかけたようだな」
「気にすんなって。それよりなんであんなとこで気絶してたんだ?」
「まあ、それにはいろいろと複雑な事情があってな」
「ふうん……」
そうつぶやくだけで、あとは何も聞かなかった
あまり関心がないだけかもしれないが
「それで、ちょっと千鳥を探しているのだが、知らないだろうか?」
「ん? 千鳥か? んー……3階で見たような気がするなあ。つっても、ずいぶん前だけどな」
「そうか。感謝する」
3階か……
行ってみるとしよう