なんとなく、千鳥のことを考えていた
「うーっす。あー……だりぃ」
突然、曲がり角から千鳥かなめがあらわれ、俺にそう声を掛けた
「ち……千鳥」
あまりに不意な登場だったので、すぐに挨拶が返せなかった
「ん? なによソースケ。ずいぶんと驚いてるみたいだけど」
「いや、なんでもない。気にするな」
かなめも朝っぱからいろいろ考えるのはだるいらしく、深くは考えないことにしたらしい
「ま、いっか。早く学校行こ」
「ああ」
>陣代高校へ登校する